(大通りを見て回っているとついつい口元がにやけてしまう
今朝方…床を共にした毛利太夫に起こされ見送りをされた事を思い出す度にこうだ…)


「ねぇ…今晩は…会いに来てくれるのかい…?」



「ず、っと……待ってるからね…?」



(胸元に手を添え……寄りかかってきたあの人の姿……今日は何を話そうか
何か土産でも買っていってやろうか……きっとあの人の事だから喜んでくれるに違いない、と足を早めた
色男の悪巧み