(じわじわと…頭の思考が浸食されていく感覚……震える足は…震える身体は……女の手で触れられ悦んでいく……きっと私はまた彼女を悲しませてしまうのだろうね
理解をしていたとしてもこうするしか此処で稼ぐ事など出来やしない

脳裏に浮かぶ彼女の姿に涙が零れた気がした…)






『なぜ泣いておられるのです』




(此方を見つめる女に何でもないと告げては顔を逸らした
……会えない、会いたい…つきつき胸が痛む……仕事で会えないということぐらいはわかっているんだ

わかっては……いる………それなのに会いたいと願ってしまうのは我が儘なんだろうか…)





『…余分な考えなど捨ててしまいましょう』




『大丈夫、貴方を“商品“に戻してあげます』






『そうすれば…楽になりますよ』















解かれた前帯、まわる毒