(夢を見た…
地上からずりずりと落とされていく恐ろしい夢を…)




『っ…ぁあ…』



(快楽も知らない身体に泥を塗るかのようにまさぐる手…がりがりと削られていく理性と……頬を伝う涙に諦めを感じたのは幾つの時だっただろうか)




『も……ゆる、して……っ』




(もはや…昔の事すぎて覚えてすらいない…
いいや、私は思い出したくはないんだろう……)





『ひ……っぅ……』









(欲を知った……あの日を…心地良さなどない……強い快楽に溺れていく幼い私の姿を……)





踏み入れた沼、消えぬ汚れ