ふん、来たか。
望み通り白黒つけてやろう、一瞬で明確にな。


白黒なら見た目で付いているであろう、というジョークはシリアスシーン故置いておこう。
それにしても甲冑とは…騎士の正装で来るとはさては気合十分であるな、貴様
マスターにイイトコ見せたいのは余も同じである。それ故の勝負服だしな。
しかし、貴様が形から入るクチとは思わなんだな。

勘違いするな。霊基を変えたのは貴様に「クラス相性の為に負けた」だの言い訳させん為だ。
しこりを残して延々挑まれても面倒だ。この益体のない戦いを一回きりで終わらすには、同じ条件下で貴様の自尊心を修復不可能なまでに踏み砕くのが早かろう。
まあ、貴様の格好を見る限り要らぬ手間だったようだがな。


…やはり遊びのない女よな。霊基の変化故それもいつも以上のようだが。
しかし、図らずともセイバー同士の戦いになったというわけか…
成程…サマーレースといい、ソリもノリも合わぬ余と貴様だが何故か結論は同じ点に着く。マスターの事さえなければなんだかんだで正面きって切り結ぶことは無かったも知れんな。
だが、こうなってしまった以上是が非でも勝たせてもらうぞ。乙女の意地にかけて想い人は譲れん。


ふん、大層な気合だな。だが、私は貴様と違ってこの戦いに思い入れなどない。貴様はマスターにとって無価値だ、よって排するだけのこと。メイド風に言わせればややしつこいだけの汚れをモップで落とすだけだ。
だが、そうさな…
正味な話その純白のドレスを汚し、自信に満ちたその面をマスターの前で恥辱に歪ませることについてはすこしばかり楽しみではある。


ぬう。本格的に可愛いげのない…というかひねくれすぎであろう。
さては生前は愛され系皇帝な余の対極を往く愛など要らぬ系暴君であったな、貴様。
さぞ、貴様の治世での民の顔は暗かったであろう。
灸を据える意味でも貴様には負けられぬな、行くぞ!


ふん。お喋りは終わりか?
来るがいい!

「「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」




名前:メイドオルタ

25

これはいいメイド

話した言葉:修羅場