(ローズさま…最近ため息ばかりだわ
お仕事でお疲れなのかしら?
……チャンピオンカップ間近でスケジュールはかなり詰まっていたけれど、もしかしてそのせい?
ああ、なんてこと。ローズさまのお体を気にせず仕事を詰め込みすぎてしまうだなんてオリーヴほんとだめな子………スケジュールをどうにかしないと…インタビュー時間を削れば休憩時間増やせないかしら、いえそれでは焼け石に水…どうにか、どうにかしないと)(こつ、と革靴の音が鳴る。
ローズは足を止めると背後に立っていたオリーヴの方へと体を向けた。)
「オリーヴくん、顔が強張っているようだね」「ローズさ…いえ、委員長
わたし…いや、わたくしは」「オリーヴくん」
「スケジュールは何も問題ない、完璧なものでした
さぁ、笑って
笑顔になればきっとそんな不安も消えて楽しくなりますよ」(その瞬間オリーヴの脳内にはローズの笑顔が駆け巡る。その笑顔を守るのはわたくしであると思考し、サービス残業をしてまでまとめたが事実を知ったローズにゆったりとした口調で注意されたのは別のお話)