おん、Feliz navidad!
今日も寒かったな~、体冷えてへん?大丈夫?
(ぎゅっと手を握ってきた。)
あ、せや。これ君にプレゼント。
(そう言ってアントーニョが手渡してきたのは小さな箱。開けてみると、中には小さいスノードームが入っていた。中にはサグラダ・ファミリアの模型がキラキラと舞うラメの雪の中で佇んでいる。なんともアントーニョらしいスノードームだ。)
俺ん家じゃ今日サンタさんは来ないんやけど、君ん家だと今日なんやろ?
なんやただのお土産もんみたいになってしもたけど、いつも子分が世話になってるお礼やと思って、受け取ったって。
(苦笑するアントーニョにお礼を言って、食べ物で申し訳ないけど…とカップケーキを取り出した。)
え、君も俺に何かくれるん?
お、美味そうなケーキやんなぁ…って、これ俺ん家の国旗やん…!!それにトマトまで…!
「アイシングで作ってみたんだ。国旗はなかなか難しかったけど…。」
あいしんぐ…?なんやよう分からんけど、自分めっちゃ器用なんやな…!
こんな細かく作れるもんなん!?
ほんますごいわぁ…親分への愛を感じるで!なんてな。
おおきに、〇〇ちゃん。こーんな素敵なプレゼント貰えると思わんかったわ。
めっちゃ嬉しい!
(寒さも吹き飛びそうな太陽スマイルで頭を撫でられた。その笑顔にこっちまでつられて笑ってしまった。)
アントーニョ、メリークリスマス!