名前:ロヴィーノ・ヴァルガス

休日35日目

Buono!

ん…、これって…



「バレンタインのチョコレートだよ。」



…そうか。Grazie.



(じっと箱を見つめ)



な、なぁ…このチョコって…



「一応手作りだけど…失敗はしてないよ?」



いや、そうじゃなくて…
ほら、あるだろ、お前の家でバレンタインに渡すチョコって…



「?」



……な、なんでもね。忘れろコノヤロー。
あとこれ。お前にやる。



(ぽんと可愛らしい箱が手に乗せられた)



俺ん家では恋人同士の日で、男が女の子にプレゼントしたりするんだけどよ
お前の家では恋人だけの日じゃねーんだろ?
そんで、チョコ渡すのが主流だって聞いて…作ってみたんだよ。



(箱の中身は手作りのチョコレートだった。)



…お前とかぶっちまったし、人にチョコ作ってあげるなんてしたことねーから美味いかわかんねーけど…一応…。
あ、別に特別な意味なんてねーぞ!特別な…意味なんて…



(そこまで言うと、ロヴィーノは取り繕うように視線を逸らした。)



…、と、とりあえずコーヒーでも飲もうぜ。
寒くなってきた。



(そう言ってキッチンへと向かって行ってしまったロヴィーノ。)
(仕方なく貴女はリビングのソファに腰を掛ける。)



バレンタイン15ロヴィ3