プレゼント、ありがとうございました。
「そういえば、ロヴィーノからも預かってるよ。」
え?ロヴィーノくんから?
(つ包装された長方形の箱)
おや、なんでしょう。(ガサゴソ)
あ。リモンチェッロですね、これは。
(菊が箱から取り出したのは長靴や三日月などいろんな形を模した数本のリモンチェッロのボトルだった。)
あぁ、この間の会議のとき、私が美味しいと気に入って飲んでいたのを覚えててくれてたんですね。
ふふふ、後でお礼の電話をしなくては。
〇〇さんも届けてくれてありがとうございます。
なんだか今、とても心がポカポカしています。
もう何度もこうしてこの日を迎えてるというのに、年甲斐もなくわくわくして仕方がなかったんです。
昔は祝日として認められず、カレンダーから削除されてた時期もありましたけど…今こうして祝っていただけているのは貴女をはじめ国民の皆さまが支えてくださったおかげです。
あぁ、もう嫌ですね…涙腺がゆるんで仕方ない…(うるうる)
貴女もいつまで私にこうして甘えて来てくれるのかな、なんて考えてしまうんですよ。
本当に、歳をとりましたね…私は…。
でも、こうして貴女と平和に過ごしている日々が、何よりの幸せです。
今日は本当にありがとうございました。
(優しい笑顔で頭を撫でてくれた。)
(菊誕/END)
菊誕3「プレゼントを渡し終えて」