俺の自己紹介か…わざわざ俺の事を知る必要も無いと思うがな。

赤松
「そんな事言わないの！　星くんだって私達と同じ超高校級の仲間なんだから」

あんたには言ったはずだぜ。
“超高校級のテニス選手”と呼ばれた星 竜馬（ホシ リョウマ）は、もうどこにもいねー…
俺はそのなれの果て…自分の才能を殺人に使って、今じゃ監獄で死を待つ囚人だ。
何故ここに連れて来られたのかはわからねーがな。

赤松
「星くんはたった一人でマフィアを壊滅させた事があるんだって。
　鋼鉄製のボールを使った“殺人テニス”でマフィアの頭を打ち抜いたとか、とても信じられないけど…」

フン…ラケットとボールさえあれば、俺はまた同じ事をしでかすかもしれねーぜ？
人殺しの俺に不用意に近付くな。

赤松
「あっ、行っちゃった…
　でも星くんってみんなの事を思い遣って忠告してくれてるみたいだし、そんなに危険人物って気がしないんだよね…キミも怖がらないで星くんとも仲良くしてみようよ」