おっと、君には自己紹介を済ませていなかったネ。
僕の名は真宮寺 是清（シングウジ コレキヨ）…
“超高校級の民俗学者”と呼ばれているヨ。

赤松
「真宮寺くん、一応その民俗学について説明してもらえる？」

わかったヨ。民俗学を簡単に説明すると、習慣や伝説、民話や民謡など、古くから伝承されてきた事柄を研究する学問なんだ。例えば七五三や節分などの由来がよくわからない伝統行事って色々あるでしョ？
そのような行事がどのような理由で生まれたのか、どのような歴史があって今に至るのか…そう言った検証を通じて、人間の伝統的な考え方を解明していくのが民俗学なんだ。

赤松
「高校生なのに、そんな難しそうな事を研究してるなんて凄いよね」

民俗学は人間そのものを観察する学問だから、やってみると楽しいものだヨ。
すべての人間は醜い面も含めて、とても美しいと思うんだ…
ククク…人間っていいよネ。

赤松
「えっと、その感性はちょっとよくわからないけど…」