蓋は鉄製、四方は石壁…他に打つ手もなか。
そげんするのが一番じゃろうな。


(お豊は火の近くに壊した木片を集めて座ると、ちょいちょいと手招きしてきた)


寒みだろ。
こっちん来い。


(頷いてお豊の隣に座ると、抱きかかえられて膝の上に乗せられた)


そげん不安な顔せずとも心配なか。
夜の見回りん時に見つけてもらえるわ。


そいまで俺と話でもすっか。

△オカマと信は私たちがここに居る事知ってるし、見つけてもらえるまで待とう