………、……


(お豊が開きかけた唇を引き結ぶ)







…分がった。
無理強いはせん。

じゃっどん、俺はまちっとこけおる。


……ぬきして寝らんな。
今夜は冷ゆっど。


(分かった、と頷いて屋内へ入り扉を閉めるその間際、隙間から見えたお豊の背中はいつもとは違って見えた、気がした

▽17_sekigahara04