(手を引かれ先導されている最中、少し離れた場所に花が咲いているのを見つけた)

(ゼラニウムのようにいくつかの花が集まって咲いていて、まるで黄色いブーケのようだ)


(思わず繋いでいた手を引っぱり進んでいた道を無理矢理に逸れた)


あ゛ぁ゛?
何だよ、寄り道はしねェ……


(茎ごと摘み取ったその花を差し出すと、空神様は呆気にとられたようにそれを見つめている)


…くれんのか。


差し出したまま無言で見つめる
◇その辺の花をちぎってプレゼントする