(突如響いた衝突音と共に男が飛んだ)


お前、ないごて得物のひとつも持っちょらん。


(聞き慣れた声が頭上から降ってくる)

(お豊が倒れた貴女の上に仁王立ちになっていた)


迂闊すぎでんなかか。


(言いながらも次々に男達を鞘で殴りつけていく)

(あっという間に貴女の回りがのされた男で一杯になった)







そげん上等な服装で近侍も付けずにうろうろしちょっと目も付けられっど。


すみません…でも何でここに居るんですか?
●一人でいるときに敵に遭遇する00