(お豊がやったのと同じように杯を掲げてから一気に飲んで見せると二人から歓声が上がった)
童貞「うわァすごい!●●さんかっこいいー!」
信「やるじゃねェか!!お前は明日にゃぁ脱童貞だ!俺が保証する!!」
(それに満足して杯を置いたが、間髪入れずに信長が手に持った瓶から再び酒を注いでくる)
信「よォし!!こっからが本番だぞォ?男を見せろ●●!!」
(差し出された杯で揺れる酒の水面に若干躊躇したが、有無を言わさぬ信長の眼差しに耐えられず口をつけた)
(…が、鼻に抜けるアルコール臭と喉を焼く感覚が邪魔をして一杯目のようには進まない)
(耐えかねて思わず眉を顰めた時、頬同士が擦れるのも厭わず貴女の杯に向かってお豊がズイッと顔を寄せてきた)
信「あ!
オイ!!」
(信長の静止を無視し、貴女の唇のすぐ隣りに口をつけ残った酒を奪うように飲み干していく)
(そうして最後の一滴を吸うと、横取りの際に口の端から垂れた酒をグイと拭ってみせた)

お豊「
ッかァ!うまか酒じゃァ!!」
信「
おめェよォ!邪魔してんじゃねェぞ!!●●の脱童貞が掛かった大事な一杯だってのに!!」
お豊「
そがいなこつ俺に関係無か!!」
童貞「(あ、あれ?何か今の二人の…ちょっと…見ててドキドキした…?え、男同士なのに?…僕、もしかしてそっち側…?
う、うそだァッ…!!)」