お豊「踏み切らん相手を待てんち言うなら己から迎えに行けば良かじゃろ。ないごてこけでめそめそしちょっとか」
信「え?ここでも薩摩節挟むのお前?」
童貞「迎えに行ったのかもしれませんよ。むしろ僕はその踏み切れない事情っていうのが何なのか気になりますけど」
信「好きあってんだろ。なのに●●と一緒にならんってこたァ、家の意向じゃねーのか。こっちの縁組みの事情は知らんが」
お豊「家か」
(煽りかけの杯が止まった)
お豊「そいが親の決めた縁組みなら一筋縄ではいかんのう。さぱっと諦めるも道じゃど」
信「いいじゃねーか、次の女を探せば。おなごはひとりじゃねーぞい!」
童貞「身も蓋も無い受け答えじゃないですか!気持ちをそんな簡単にコントロールできます!?」
信「できる。っつーより、やらにゃいかん」
お豊「縁付は家と家のもんじゃ。ひとりねずくろてどげんかでくっもんでなか」
童貞「えー…そういうもんなんですか…?」
★好きあってる相手がいるんですけど、その人にはとある事情から新しい恋に踏み切れないようなんです…