おるみぬ「じゃんッ!」


(名乗りを上げると同時にオルミーヌが取り出したのは中に液体の入ったボトルだった)

(どこかで見覚えがあるような…)


おるみぬ「ちょっと匂いを嗅いでみてくれますか?」


(オルミーヌはボトルと同じガラス製の栓を抜き取ると嗅ぎやすいように顔へ近付けてきた)

(身を乗り出してボトルの口に顔を近付けると、甘めだが爽やかな香りが鼻孔をくすぐる)


おるみぬ「オレンジの香りのマッサージオイルです!前の温泉の時に使ったものと同じシリーズなんですよ!」

お豊「俺にも嗅がせてくいや(スンスン)」

与一「僕もー(スンスン)」

お豊「良か匂いじゃ」

おるみぬ「でしょう!?フッフッフ!なんてったって完全受注生産品ですもん!」

与一「へぇ、よく手に入りましたね」

オカマ「買ったのはオッパイだけど、名前を貸したのはアタシよ」

お豊「おかまの名前?」

おるみぬ「いやぁ〜はは、流石に私一人の力ではとても手に入れられないので…」

オカマ「このオイルシリーズの量産体制を整えるために出資したの、アタシだもの。顔は利くわよ?」

信「なんだオカマ、『けわい』の商いにも手を出してんのか!?」

与一「さすが伯、手広い」

信「つーかコッチに金出す余力あるんだったらもうちょっと俺らにお捻りくれよォ~ジェルミン大大大藩地伯サマサマサマよォ~」

オカマ「出資はアータたちがヴェルリナ滅茶苦茶にする前の話だっつーの!!今は流石のアタシにも余剰な金銭はナイわ!」

おるみぬ「…という訳で、伯の財力にモノ言わせたお返しなんですけど……どうぞ受け取ってください」


(オルミーヌからオレンジのマッサージオイルを貰った)

おるみぬ「またお風呂一緒に入りましょうね!」

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