僕ですか？
構いませんが……この役って僕で合ってます？


（与一の目線が一瞬お豊の方に走った）


んーこの状況でこれは色々気になりますなあ。


（何かを気にしながらも、与一はプレッツェルをくわえた）

（貴女もそれに倣い端をくわえる）

（ほんの十数センチ先にある顔は本当に女の子みたいだ）


（ポリポリポリポリポリ、）

（！？）


（気になるという言葉とは裏腹に、与一が遠慮なく食べ進めてきた）


…○○さーん。ぼーっとしてると口くっついちゃいますよ？


（プレッツェルを歯で挟んだまま与一が喋る）

（その言葉にハッとすると同時に、パキと軽快な音が鳴った）


あれ、動揺しました？
まだまだですね。