(お豊、と口にするとサンジェルミがブンブン頷いた)
おう、俺か。よかど。
こん棒ばくわえるんだろ。
(パクッ、ボキッ)
………
(なんとお豊の顎力が強すぎてプレッツェルが三分の二の長さになってしまった)
…ちくと力ば入れ過ぎたか。
(じーっと短くなったプレッツェルを見て、)
ま、使えんこつもなか!
(またそれをくわえてしまった)
ん。
(貴女がやりやすいよう、少し屈んで顔を近づけてくる)
(恐る恐る差し出された先を食むと、ニヤッと笑みを浮かべた)
(お豊は自分からは食べ始めずにじっと貴女を見ている)
(その視線に絶えきれず貴女が一口食べ進めると、お豊もそれに合わせて一口齧った)
(再び一口齧ると、お豊も一口、といった調子で交互に食べ進めて行く)
(お豊の顔はほんの数センチ先だ)
(ポリ、とその距離をさらに縮めたその時…)
信「ソォイ!!!」
(パキィ)
(飛んで来た信が手刀でプレッツェルを割った)
信「おめーら俺の眼前で接吻できると思ったか!!フハハハ!!」
与一「あー良い所だったのに」
おるみぬ「ひー見てるこっちが恥ずかしーッ」
オカマ「ちょっとじじい!!!何してくれてんのよッ!!?」
信「うるせェーッ!!!
寧ろ一寸まで我慢した俺を褒めろよ!!!」
(ちゅーできなかった…)
aisiterugame16