(お豊とは結構距離が離れているし、こっちからあっちがバッチリ見えていてもあっちからこっちはただの樽山に見えるはず…)

(ならば隠れてこのピンチをやり過ごそう…)

(そーっと身を縮めて小さくなり地面を見つめながらじっと時が過ぎるのを待った)







わッ!!


(突如頭上から降ってきた大声に驚いて飛び上がりしりもちをつくと、樽山越しにお豊が笑っている)







最初っかあ気付いちょったど!
俺とおんなし道をおんなし速さおんなし距離で付いてきちょったからのう!

次はまちっと上手くやれっとよかな!

bikousuru02