(何を辛抱?と思っていると、お豊がチェストと貴女のお腹の間に手を捩じ込んできた)

(その腕一本の分だけ更に体が強く密着する)

(思わず驚きの声を漏らしその手から逃げるように上体を逸らすと後ろから押し返された)

(成す術も無く、貴女はチェストの上に山積みにされた本に頭と胸を押し付けられる)


どこじゃ取っ手…


(どこか切羽詰まった様子のお豊が耳元で呟きながらかなり遠慮なく腹部をまさぐってくる)


…こいか。


(お豊の右手が貴女の腹部に食い込んでいた取っ手を覆った)


こんで痛くなかじゃろ。
押すど。息吐け。


(言葉通り、今度は体全体を使ってぎゅうっと押される)


まちっと、


(圧迫による息苦しさも相当なものだが、耳元で喋るお豊の声も大分苦しそうだ)


まちっとじゃ、ッ、あと、少……ッし!




…スポンッ

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