これ、多分夢だね。
うん、きっとそうだ。
○○「ナズ?」
ナズ「うぅ・・・ぐすっ」
ナズが俺にしがみ付いて泣いているなんて。
現実なワケがない。
いつもの博識なイメージを捨てて、
ただ、普通の女の子みたいに泣いているなんて。
また、ぬえが化けているみたいで。
何故、彼女は泣いているんだ。
○○「一体、どうしたんだ…」
ナズ「ごめん。本当にごめん…私が、我侭なだけだから…」
○○「わがままって」
何も求められた記憶はない。
ナズ「違うよ…。 君が…」
俺が?
ナズ「気付くのが、遅い」
……。
さっき、いや、正確にはどれくらい時間がたったのか分からないから、アレだけれど。
『○○「それでも良いかなって、思ったりしてたりするの?」』
俺が、そういった。
ナズが、少しばっかり自分に好意を持っているのは分かってた。
けど、ずっと「恋人」というように表現するのは許してくれなかった。
少し残念ではあったけど、それでも良いかなって、思ってた。
けど、今日は違ったんだ。
ずっと。
周りからそういう風に言われていたのに。
『否定しなかった』。
……。
そりゃそうだ。
賢将と呼ばれてる。 力がないから知識で生き残ってきたようなそんな彼女が。
その場の空気に流されたとか、うっかりしていたなんてこと、あると思うか。
否である。
もっとどうでもいいことであるならまだしも。
今まで散々アプローチしてきた自分に対して。
そんなミスするはずない。
だとしたら?
○○「ナズ」
ナズ「……う…ん?な、に…ぐす」
それが、我侭か。
もっと早く気づけと。
しっかりと、場所を考えろと。
俺が言ったんだ。
何か、ちょっとでも、一つステップ進みたいって。
クリスマスだから、と。
それなのに、あんな形で気付くなと。
そう、言いたいんだ。
多分。
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名前:ナズーリン
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