ロッドの反応に任せて進む。
途中、外の世界の情報はどこから入るのか、とい話題で話合っていたが、それは省いて。
ロッドが反応していたものを見つけた。
いや、物ではなく・・・。
○○「聖・・・」
白蓮「・・・あら?」
ナズ「・・・居たんですか」
町の真ん中で、なにやら大量の荷物を持った聖を見つけた。
白蓮「えぇ、居ました。 今日はなにやら外の世界の神様の誕生日らしいので」
正確には、前日だけどそんな事は今どうでも良いんだ。
○○「それで、何で此処に?」
白蓮「それはもちろん、負けてられませんから」
布教か。
ナズ「それはご苦労様です、ところで・・・」
ナズは周辺を見て
ナズ「ご主人は一緒じゃないのですか?」
そういえば、そうだ。
星さんの姿が、全く見えない。
ナズ「いつもなら一緒に布教活動しているのに・・・」
白蓮「そうねぇ、あの虎、いやあの子はね?」
なぜ微妙に駄洒落を。
白蓮「どうやら、昨日また宝塔を何処かへ失くしてしまったようなの」
ナズ「は」
○○「・・・」
…Oh
ナズ「あの馬鹿・・・」
馬でも鹿でもない。寅だ。 言ったら殴られるから言わないけど。
それと、そんなに力入れるとロッド折れるよ?
それはさておき。
○○「なんで、ナズに相談しなかったんでしょうか?」
そっちが気になる。
それを聞いた聖はきょとんとして、それから、笑った。
白蓮「あなたたちの為だと思いますよ?」
ナズ「・・・え?」
それって。
白蓮「朝から言い出して、時間をとっちゃ悪いと思ったんでしょうね。 あなたたち、昨日彼女の目の前で約束していたらしいから」
ナズ「前言撤回したほうがいいかな」
○○「そうだね。そうだ」
意外と、いやでも前々から優しい人ではあった。
そういう気配りも出来るはずだ。
白蓮「『今日ばかりは自分でどうにかしますっ!』 って言って、服も着替えず飛び出していきました」
あぁ、やっぱりアホの子か。
ナズ「帰ったら、謝って怒ろう」
○○「そうするべきだ」
白蓮「それにしても…二人で、楽しそうね」
うえ?
ナズ「なんです・・・急に?」
白蓮「いーえー。 ちょっと思っただけよ。 以前からはそんな姿、想像できないもの。あなた、変わった」
それは、おそらくナズのことだ。
以前って、俺が来る前のこと?
それは、どういうことだ?
ナズ「…たまには良いじゃないですか。 もちろん、あまり好ましく思われていないことも承知です」
え?
・・・何の話?
二人においていかれている気がする。
そんな俺を差し置いて聖も話を進める。
白蓮「…まぁ、そうよ。 仕事に支障が出る可能性は高いし、あの子もまだあんなだし。 貴女がしっかりしなければならない」
ナズ「分かってます。 まだまだこれから長いことも、それが重要であることも」
白蓮「…そうね。きっと貴女はそう。 ふふ、私は否定しないけれどね? それこそが私の願いの完成形といっても違いないのですから」
ナズ「そう…ですね」
白蓮「……○○さん?」
○○「はいッ? あ、はい! high!」
驚いた。
白蓮「ナズをよろしくお願いしますね?」
え?
○○「あ、えっと、はい」
白蓮「ふふふ。 それでは、二人共」
ナズ「?」
○○「はい?」
白蓮「お寺で、ちょっとしたパーティーを開こうと思います。 あなた方はどうしますか?」
○○「パーティーって」
どこの誰が、対抗勢力の主神の誕生日を祝うんだ。
あ、寺の聖か。
ナズ「……うーん?」
○○「えっと…」
と。
目が合った。
ナズ「良いかな?」
○○「良いかもね」
なんか、口からでまかせ暴走で寺を飛び出したはいいけど。
やっぱり、なんかデートっぽくならない。
それならば…。
白蓮「ええ、折角ですから、楽しみましょう?」
思う。
やっぱり、幻想郷住民は祭り騒ぎなら何でも良いんだな、と。
>>>
名前:ナズーリン
集めた宝物52
あ、宝の反応だ!
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