こんこんと。
霊夢が普段利用している裏口の戸を叩く。
ナズ「いるんだろう? 巫女」
霊夢「あー? 誰よこんな時に」
随分と。
ナズ「機嫌が悪いみたいだね。どうしたものか」
○○「うーん・・・」
ナズ「私だ。 ナズーリンだ。 悪いがあけてくれないかー?」
霊夢「五月蝿いわね…。あいてるわよ、勝手に入れば良いじゃない」
ナズ「お邪魔するよ」
戸をあけて、ナズが中に入る。
続けて俺が入ったところで。
霊夢「…夢想」
ナズ「おっとそこまでだ」
ちゃぶ台の端に座ったまま、スペルカードを取り出していきなり撃とうとしやがった。
まぁ、例のキャンペーン言いだしっぺだし、やられるとは思っていたが。
霊夢「また男連れかよ…めんどくさいわね」
ぼそっと愚痴ったのが聞こえた。
ナズ「散々な言い方だね」
随分荒んでいるなぁ。
一体何があったと言うのか。
…予想はついているけど。
霊夢「参拝客が来ない。 全然こない。 かと思えば、里の奴らは他宗教のくりすますだかなんだかに現を抜かしているし。 なーんか。カップルが暴れまわる行事らしいから、憂さ晴らしに全部吹っ飛ばしてやろうかと思ってね」
ナズ「うん、予想通りもいいところだった」
…こんな巫女だからだろうな。 口には出さないが。
霊夢「で、何? 私に何のようなワケ? 鼠と外界人のカップルが迷惑料でも徴収しに来たっての? 残念だけどここの金は一銭もないわよ」
○○「いや、別に金を取る気はない」
何でも金だなこの人。
ナズ「なんというか、特に理由もなくふらふらさまよっていたら此処に来たとでも言おうかな」
霊夢「暇で良いわね」
ナズ「今日の分の仕事は、というより、やるべき事は昨日やっておいたからね」
霊夢「…暇で悪かったわね」
ナズ「貧乏暇なし、だよ。 君は裕福なのだろうね」
霊夢「コレで裕福? あんたら金に無欲すぎない? いくら何でも。 とりあえず、はい」
お茶が置かれた。二つ。
元からあった霊夢のお茶を含めて、湯飲みが3つ並ぶ。
○○「ありがとう」
ナズ「どうも」
霊夢「はぁ、なんていうか。 あんたら結局なんなの?」
ナズ「と、言うと?」
霊夢「ん? どういう間柄なのよ」
ナズ「……寺での認識は、居候と従者」
○○「それでまず間違いないかも」
ちょっと残念だけど。
霊夢「ふーん…それにしちゃ仲良いから」
ずずっと、お茶を啜った。
ナズ「じゃあ逆に、君は他に従者と居候の間柄っていうのを知っているのか?」
霊夢「私は、一応神に仕える従者よ。 んで、向こうに転がっているのが居候。 これだってそうじゃん」
指差したほうを見ると、小柄な鬼が一匹転がっていた。 酔いつぶれて。
ここ、妖怪を退治する神社だったような…。
ナズ「仲良いじゃないか」
霊夢「どこが……はぁ、ねぇアンタさ」
○○「何か?」
霊夢「これの、どこが良いの?」
おおっとぅ…。
ナズ「…そういうことは本人が居ないところで言うものではないか?」
霊夢「へ? だって従者と居候なんでしょ? 恥ずかしがる要素なんかないじゃないの」
>>>
名前:ナズーリン
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あ、宝の反応だ!
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