○○「・・・・・・それ、いつも持ち歩いているんだな」
自分の後方を歩く、ネズミっ子に言う。
気づいた彼女が顔をあげ、こちらを見る。
ナズ「それ、とは」
○○「その、棒」
両手の、それ。
ナズーリンの初期装備、もとい最強装備。
カドの攻撃力は馬鹿にならない。
ナズ「・・・迷子になった君を見つけるためだよ」
○○「あ、馬鹿にしてるね?」
ナズ「いや?全然?」
してるだろ。俺は今いくつだと思ってやがる。
ナズ「私からみたら、いや、妖怪連中から見れば、君はまだ子供だ」
○○「鼠基準か」
ナズ「妖怪鼠基準。君たちは妖怪を長生きだと言う。それは人間基準だろう」
○○「それはそうだが」
ナズ「じゃあ、私どもも妖怪基準で君をみて問題ないはず、違うか?」
○○「なんだろう、なんか違和感があるというか」
人間は普通で妖怪は長生き、とイメージが定着しているからか。
ナズ「人は自意識しか信じないからね。くすくす」
○○「うっせぇ」
そんな話をしているときだった。
ナズ「っと、ストップだ、君」
○○「ん?」
突然そう言われ、俺は前に向き直る。
・・・・・・ん?
ナズ「別れ道か」
今まで森の横の一本道を進んできたのだが、ここで二手に分かれるとは。
さて、どうしたもんかな。
森に沿って続き、ちょっと離れたところで森に入っていく道、こっちに行こう。
森から離れていき、向こうに見える湖に向かう道、こっちに行こう。
名前:ナズーリン
集めた宝物52
あ、宝の反応だ!
お気に入り登録 / 登録済み一覧