ナズ「まぁ見ていないなら仕方ないな」

 と言って、俺の部屋に腰を下ろした。

○○「あれ、宝塔探し・・・じゃなかった。 ご主人探しはいいのか?」

 ここに居ないなら、聖のところとかにいるか、もしくは台所で何か食べてるかもしれない。
 近頃食いしん坊らしいし。

ナズ「毎日の様に外に飛び出して宝塔探してきて、帰ってからこれじゃさすがに私もやってられないのさ」

○○「まぁ、確かにそうか」

 でも、そんな不真面目だったかお前。

ナズ「今日はたまたま、そんな気分なのさ」

 ニコリと、笑い、そして座布団の上に座り直す。

 ・・・それ俺のなんだけどね。 言わないが。

○○「はぁ」

ナズ「どうした?」

○○「別に」

 ・・・この状況、明らかにチャンスじゃないか?

 俺は息をのんだ。

 周りに星さんが居ないのは分かっているし、

 聖は一輪さんと共に仏壇へ、船長は河童と何かの談義。

 周りに誰かがいる可能性は0に等しい。

 誘いをかけるなら、今しかないッ!

 勇気を振り絞り、声を出す。

○○「な、なぁナズ」

 震えた、自分でもわかる情けない声しかでなかった。

ナズ「ん」

○○「えっと、だな」

 ・・・さすがに緊張する。

 この程度のことでなんで今更。

ナズ「なにさ・・・・・・。 あ、もしかして」

○○「え?」

 まさか・・・。

ナズ「明日のこと?」

 


 ・・・・・・畜生。

 顔に出たか、答えてもいないのにナズが笑った。

ナズ「ふふふ、当たりだね。 反応がバレバレだよ」

○○「あーうー」

 誰のセリフだったとか、そんなことはどうでもいい。

 取り敢えず、畜生!!


ナズ「そこまで落ち込まなくてもいいんじゃないかな?」

名前:ナズーリン
集めた宝物52

あ、宝の反応だ!

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