○○「えっ!?」

目を開ける。

するとそこには、誰もいなかった。

 あれ!?

 今、俺はナズといい感じに・・・いや、いつもじゃ絶対有り得ない感じだったけど、俺が妄想で幻覚を生み出した!?

「妄想を幻覚に現す程度の能力」なんて絶対にいらん!

 そんな冗談を言っている場合じゃなかったか。
 

「おーい、○○。 まさか君が宝塔を盗ったんじゃなかろうね?」

 麩が空いた。
 そこに居たのは紛れもなくナズーリン。
 星さんも後ろにいる、さっきの声は本物だったようだ。
 とにかく、確認のために問う。

○○「あれ・・・? ナズ? さっきまでここに?」

だが、やはり返答は。

ナズ「うん? 君は突然何を言い出すんだ? そんな冗談に付き合っている暇はないのだが」

 ジトっと見られた。

 地味に傷つく。さっきまでマジで居たんだって! って言っても無駄だろうな。

だが、ここは幻想郷。 ワケのわからないことの一つや二つよくあることなのかも。

 でも、だとしても一体?

 だが、謎はすぐに溶けた。
 
背後に誰かがいる、気配に。

ナズ「・・・君の後ろに隠れている奴、君が盗ったのか?」

 ナズにそう言われて、気づいた。

「あは、ごめんなさーい。 今返す」

名前:ナズーリン
集めた宝物52

あ、宝の反応だ!

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