貴女は狭隘ながらも豊かな土地を治める、由緒正しい水脈田(みおだ)家のお姫様です。
あまり使わない設定ですが、貴女のお父上が十代目当主です。
温厚な父や祖父より以前の代は、この小さな土地を守るためにかなり酷いこともやってきたようです。
貴女の家たるこの古城も、民からは"いわくつき"と噂されている様子。
ある日、貴女は「自分たちに仕えてくれる身分の者たちの居住区だから、むやみに近寄ったり、入ったりしてはいけないよ」とお父上に言いつけられて育ったにもかかわらず、人目を盗んで地下に降りてしまいます。
石が切り出したまま剝き出しで、冷たい水が滴る陰湿な印象の地下室。
ひんやり、じっとりと、冷たく重たい空気。
本当にここは自分の生まれ育った城なのか?
そんな疑問が起こるほど、異質な雰囲気の地下室。
そこに、青白い男がひとり。
△補足 兼 あらすじ