「さっくりにそっくり、なんちゃって」


早栗「私にそっくり?誰が誰が?」


「……………」





その後、俺は一人泣きながら帰った。
泣き顔を見せたくないから、早栗には独りになりたいと頼み込んで。


―――風が身体に冷たい、秋のとある1日だった。


次の日、早栗が本気で心配して来たので、もう大丈夫だといつもの笑顔を見せる。


俺は昨日という日を忘れる事はないだろう。
二度と繰り返してはいけないと、心に深く深く刻み込んで。


TRUE END.
★さっくりにそっくり