「……………」


永い夢を見ていた気がする。とても幸せで、ずっとずっと続いて欲しい……そんな夢を。


クラスメイト1『おはよう』
クラスメイト2『おはようございます(メガネクイッ』


隣に誰も居ない通学路は物足りない気分になった。
大切な事を忘れているような、何処か物足りないような、そんな焦りにも似た空虚感。


クラスメイト3『お、来たな』
クラスメイト4『おはーっ!』


どうしてかはわかってる。
そう、友達の輪に彼女だけが居ないんだ。気が付けばいつも隣で笑っていた、彼女だけが。



「……………」


言葉を交わしたくても、今は絶対に叶わない願い。
だって彼女は少し前から―――――


>>
★夢から覚める6