???「またお会いしましたね」


昨日隣に座った女の子。カワイイ!


「……………(ペコリ」


お会いした、だなんてしっかりしている子だな。まだ小さいにも関わらずに。
……そういえば昨日もそうだったが、親は一緒ではないのだろうか?
もうこの世界から太陽が無くなる。そんな時間帯なのに、この子は一人。


「……………(ヨクキテルノ?」

???「いえ、そんなには……時々です」

「……………(ソーナンダ」


当たり障りのない返事。
まあこの子にはこの子で何か事情があるのだろう。
深くは気にせず適当な挨拶をして、自分は帰路に就くとしようかな。


「……………(マタネ」


軽く笑みを渡し、彼女に別れの挨拶を告げる。もしかしたらこの場所でまた会えるかもねと、穏やかな口調で言葉を揃えながら。


「……………」


背を向ける。


???「待って」


けれど、手を掴まれた。


「……………?」


振り向くと、彼女は射抜くように真っ直ぐな視線で自分の眉間を的確に貫いていた。
まるでこちらが気圧されしてしまうほど、彼女の大人びた瞳。
言い方が少々悪いが、得体の知れない、といった表現が適切だろう。


「……………(ドーシタノ?」


膝を折り、目線の高さを彼女のそれと等しくする。怖がらせないよう心の声を顔に出さないようにしながら。


???「もしかして……」

「……………?」


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☆儀式の翌日3-2