早栗「流石にもう少しで帰ろうかな~と思ってたんだけど……」
「……………!?」
聞き覚えのある声。
早栗「待ってて良かった♪」
まさか2時間も待っていたというのか!?なんて戦士(ソルジャー)なんだ。
自分だったら既に家に居る頃だろう。まさかまだ校門で待っているなんて。
早栗「君が今まで私と待ち合わせして、すっぽかした事なんて無かったから」
「……………」
早栗「何か急に頼まれ事でも出来たのかなって」
ほうほう、清々しいまでに大正解。俺ポイントを10ポイントあげよう。
「……………」
にしても、先に帰っていても良かったのに。
……いや、今言うべき事はそんな台詞じゃないか。
「ごめん」
早栗「あはは、大丈夫だよ。帰ろう?」
彼女が差し出してきた手を少しだけ強めに握り返す。
端から見れば恋人同士に見えるかも。
早栗「そういえば、今日の体力測定でね―――」
その後、いつも通り他愛の無い話をしながら帰った。
翌日、彼女にはビッグマックときのこの山、そしてついでにキットカットを奢った。めっちゃ喜んでくれた。
やったね早栗ちゃん!体重が増えるよ!
待ち合わせに遅れる3