あれから数年。


「……………」


早栗にメールや電話をする事も無くなっていた。
初めの内は欠かさず返信が来たのだが、途中から不自然ささえ感じるほど一切来なくなったから。


「……………」


自分以外に好きな人でも出来たのだろうか?
……少し寂しい気がするものの、早栗が幸せなら別に良いか。


「……………(ピッ」


一応、最後にメールをしてみる。


「……………」


エラー。


「……………(ハァ」


溜め息。
予想するに、彼氏が出来て自分と決別する為にアドレスを変えた……とか。早栗が連絡無しにそんな事するとは思わないが、その位しか思い浮かばない。


「……………」


覚悟を決め、ボタンを一押し。


【アドレス帳から那廻早栗を削除しました】


「……………」


ま、そっちはそっちで幸せにね。
そっと携帯電話をしまう自分の心は、少し悲しかったけれど。



それから早栗と会う事は二度と無かった。
転校する7