教師「-------つまり、量産性や扱う者を選ばない利点から、数打劔冑が真打劔冑よりもこれからの武力の中核になるのは必然的な事と言える。
今では真打劔冑を単独で撃ち落せる武装を備えた数打劔冑も開発されているという話もあるぐらいだ。
新たな武装を任意に追加、状況に合わせて運用していけるところも、数打劔冑ならではの利点の一つなのかも知れないな。」
浮き足立った雰囲気の男子生徒達には、授業の内容が今一つ頭に入っていないように見える。
人の事は言えないか、かく言う自分も隣の空いた席が気になって仕方がない。
既に時限は二限目を迎えている…。
もしや何かの事件に巻き込まれたのか?
あの一条に限ってそんな事はいらぬ心配かも知れないが、やはり気になる。
ここは適当に言い訳を作って早退し、彼女を探すべきかも知れない。
しかしどうするか・・・何かいい案をAかBにでも---
『ガラッ』

一条「・・・すいません、遅れました。」
---あれ?
教師「おいおい綾弥、二時間の遅刻だぞ。お前にしては珍しいな?」

一条「ちょっと登校中に体調が悪くなって・・・それで病院に。もう平気ですから。」
教師「そうか、辛くなったらすぐに言えよ。隣の○○に言ってもいいからな。○○、すまんがちょっと気にしてやっててくれ。」
大事無かったようでなによりだが・・・一条が席についたら少し話をしてみよう。
教師「よーしそれじゃあ続けるぞ、次は大和製と海外製の劔冑の違いについてだが---」
一条が席につく。

一条「おはよ。」
一条はそう言って教科書を広げ始めた。
おはよう、大丈夫?