このあと美紀は「」に半ば無理矢理読ませた。鼻息を荒くし興奮しながら感想を求めてきた。

翌日彼女の黒歴史が増えた。あまりに気の毒すぎたのか、それ以降「」も自作小説について一切触れてこなかったが、その優しさが逆に辛かった。

持ち出せる余裕はなかったためモール脱出時に置いてきたが、いつか処分するつもりでいる。もはやそれが彼女の生きる理由の一つになっている。


(RA)


そういえばあの小説さ……
放課後