バンビエッタ:殺風景な場所ね、なにここ?
ウルキオラ:俺とヤミーが初めて訪れた場所だ。もうずいぶん昔のとこのようだ
バンビエッタ:ふーん
ウルキオラ:俺があの女と初めて出会った場所でもある
バンビエッタ:あら?思い出の場所ってこと?
ウルキオラ:…目に映るものに意味のあるものなど何一つ無い、目に映らぬのもは存在さえしない。俺はずっとそう考えていた
バンビエッタ:なにそれ、それじゃ意味のあるものなんてないってことじゃない
ウルキオラ:そうだ、この世界に意味のあるものなど存在しない。虚無…なにも持たないことは何も失うこともなく、ゆえに何も恐れることがない…それ以上の幸福などない、そう思っていた。
バンビエッタ:今は違うってこと?
ウルキオラ:何も持たないことが幸福なのは、俺が何も持っていなかったからだ…だからこれが俺にとっての幸福だと思っていた。
バンビエッタ:一度人のぬくもりを知った獣は野生に戻れない、見たいな感じ?
ウルキオラ:…そんな所だ、お前も似たようなものだろ、だから今日は俺についてきたんじゃないのか?
バンビエッタ:わたしは…色々怖くなって自分から逃げ出したって感じかな、もう騎士団には帰りたくないし
ウルキオラ:そうか……少し、冷えてきたな。
バンビエッタ:…そうね、お腹もすいたわ。
ハロウィン2017-6