(RA)

―――西暦2017年、■■■■


これは、人理焼却を阻止せんとするカルデアのマスターとマシュ・キリエライト、そして彼らを見守る一匹の獣の物語である


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魔神フラウロス「ははははは!私を殺したな?だがそれが何だという!我らは常に七十二柱の魔神なり!この大地が、玉座があるかぎり我らは決して減りはしない!私を殺したければ七十二の同胞、すべてを殺し尽くすことだ!」

魔神フラウロス「だがそんな火力が、そんな軍勢がどこにある?もはや地上の何処にも、そんなものは存在しない!!」









「「いるさ!ここにな!!」」











甘粕正彦「はははは―――。はははははは!!笑止、実に笑止!私が気に入ったその男が!その少女が!たかが無限に湧き出る魔神柱程度・・の逆境で諦めるものか!そうとも、私が愛し、けもの殿が愛した勇者がこの程度で膝をついて屈する訳がない!」

神野明影「えぇ、その通りです我が主。このような汚らわしい、神を騙る悪魔などに…人類史の再編などという偽りの救済を私は到底看破できない」

神野明影「この悪魔達が無限に再誕するというのなら、私がその悉くを焼き払って差し上げましょう。安心しなさい子羊たち、諦めなければ夢は叶うのです。ハレルヤ、オオォォォ…グロォォオオリアァァァァアス!!」

―――羽の一枚一枚から放たれる、レーザーの如き神火の乱舞。これぞ不浄を浄化する愛の顕現。最高位天使が放つ光の抱擁は、魔神柱の悉くを浄化し焼き尽くす。




甘粕正彦「ならば俺も神罰覿面といかせてもらおう。あぁひとつ確認しておきたいのだが…我々と戦うのに本当に七十二柱だけで充分だと思っているのかね?」

甘粕正彦「神鳴る裁きよ、降れい雷ィ!ロッズ・フロム・ゴオオォォッドッ!!」

―――手を挙げた甘粕の勅令により宇宙の法則が乱れ始める。実にこのとき、衛星軌道上に出現した彼の軍勢は数十万を超えていた。
―――神威を帯びて放たれる数十万の神の杖衛星砲の絨毯爆撃により、魔神柱を潰して潰して消し飛ばす。たとえ数で劣っていようがいったい何ほどのことがある


甘粕正彦「なんでもよいのだ。願う真が胸にあるなら、ただその道をひた走れ。躓き、倒れ、泥を舐めようが何度でも立ち上がるのだよ。なぜなら誰でも、諦めなければいつかきっと夢は叶うと信じているから」

甘粕正彦「易きに流れるなよ、胸を張れい。人類最後のマスターよ!マシュよ!おまえたちは必ず、おまえたちの人生を踏破できる!」

甘粕正彦「俺はいつも、いつもおまえたちの傍に在るのだ――忘れるな!!」


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