けもの殿「さて…我が鎮守府の提督殿は多忙のため、この私が名代として馳せ参じた。私のような者で恐縮ではあるが、どうかよろしくお願いする」

『横須賀鎮守府提督:フリット・アスノ大将』
フリット「何を仰るけもの殿!我々が今日まで健在であるのはあなたのおかげです!そのようなあなたにまたお会いできるとは、喜びこそあれど不満などこれっぽっちもありませんぞ!」

『呉鎮守府提督:フェイスレス中将』
フェイスレス「うんうん、そのとおり!けもの殿も昔と変わらずお元気そうでなにより!いやぁ、それにしても懐かしいなぁ!」

『佐世保鎮守府提督:ギム・ギンガナム大将』
ギンガナム「ハハハ!フリットにフェイスレスにマックス…けもの殿の下で共に学び、競い、戦場を駆けた戦友達…うむ、再びこうして会えるとは、なんたる行幸!」

『タウイタウイ泊地提督:モンティナ・マックス大将』
モンティナ「あぁ、実に楽しみだ…けもの殿と一緒にまた楽しい戦争ができると思うと光栄の極みだよ」
けもの殿「皆も元気そうでなによりだ、あぁそれにしても皆出世したものだ…目を閉じれば思い出すよ、諸君らが新兵だった頃がつい昨日のようだ」
ギンガナム「えぇ、けもの殿の教えがなければ我々は今ここにおりますまい、どこぞの戦場で倒れていたことでしょう。改めて御礼を申し上げる」
フェイスレス「あぁ出世といえば…僕だけそういうことには縁が無かったようで、いやぁ恩師の前で少々気恥ずかしいなぁ」
フリット「抜かせフェイスレス、お前が常に前線に出たいと色々と策を弄していたのは知っておるぞ?我々はそういう小細工が苦手ゆえ、このような立場になってしまったがな」
モンティナ「君は昔からそういう裏工作は得意であったからなぁ」

大淀「(…大淀です、けもの殿の付き添いで大本営の会議に出席したと思ったら、海軍の重鎮の皆様方とけもの殿が親しげに会話しています…どういうことなのでしょう)」
フェイスレス「あぁ、大淀くんもそんなに緊張しないでリラックスしててね?けもの殿のとこの艦娘なんでしょう?階級に違いはあれど、けもの殿の下で戦う者同士…言わば戦友だ!」
フリット「うむうむ、そういえばけもの殿もついこの間深海棲艦の泊地を一つ殲滅して来られたのでしょう?あれは良き殲滅でございました!お見事です」
大淀「(なにそれ初耳)」
ギンガナム「そうそう、それに欧州への救援作戦も見事でした!我々も救援に駆けつけたかったのではありますが…この様な立場ゆえ、救援物資を送る程度のことしか出来ませんだ…ご容赦ください」
大淀「(あの大量の資材はそのせいだったんですね)」
フェイスレス「できることならまたけもの殿と戦場を駆けたいなぁ…そうなるとこの階級が邪魔で邪魔で…まぁあったらあったで便利だから捨てたりするのは考え物だけど」
大淀「(中将や大将が戦場に出ないでください)」
モンティナ「おや、大淀くんのカップが空ですな。誰か、バーホーデンのココアを良く練って持ってきてくれたまえ。ミルクと砂糖アリアリで」
大淀「い、いえ…お気遣い無く」
けもの殿「…む?大淀、気分でも悪いのか?すまない、諸君らともっと話をしたいのだが先に宿に戻らせて貰う。今度食事でもしながら続きを話すとしよう」
ギンガナム「それはいけませんな!ではけもの殿、またお会いしましょう!」
フェイスレス「お元気でけもの殿、広島に来られたらいつでも寄ってくださいね?」
モンティナ「お大事に大淀くん。では我々は作戦会議の続きでも…」
フリット「そうそう、今度はレイテで大規模な侵攻作戦があるようで…」
大淀「…はぁ…息が詰まるかと思いました…けもの殿、あの方々とはどういった関係だったんですか?」
けもの殿「知りたいかね?ふふふ、秘密だ」