(RA)

―――西暦1888年、ロンドン


これは、人理焼却を阻止せんとするカルデアのマスターとマシュ・キリエライト、そして彼らを見守る一匹の獣の物語である


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シュピーネ「はぁ…なんで私がこんな子守みたいな任務を…ですが、双首領が出ている以上なにもしない訳には参りませんしね…」

シュピーネ「しかも私が抜擢された理由が『ロンドンの街中で蜘蛛のようにロープを使うのが絵になりそうだから』などとは…はぁ…ため息の一つくらいつきたくなるというものでしょう」

ジャック「……あなた…『何』なの?よくわからないけど…わたしたちと似てる感じがする…ううん、あの金色の動物とキャスターも同じ…なんだろう?教えてくれる?」

シュピーネ「はぁ…子供は私の趣味ではないのですが…敵を見逃すほど人間出来ておりませんのでね?最低限の仕事は果たすとしましょう」



Yetzirah形成
Sieg Heil Viktoria我に勝利を与えたまえ!!


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ベルリンのランサー「嵐の王は片付いたぞマスター、いやはやなかなかの強敵であった…む、なにかあったのかねカール?」

カール「ふふふ…いや、とうとう人理焼却の黒幕が姿を現したのだよけもの殿。だがまぁ…高々数千年前の赤子のような魔術師だ、私を一目見るなり逃げ帰っていったよ」

ロマン「いやいやいや!あのソロモン王を赤ん坊扱いって…しかも動揺して逃げ帰るほどの魔術師…カール・クラフト…君は一体…?」

カール「はて、私はただの占い師だよ、ロマニ・アーキマン。それはさておき聖杯を回収し、黒幕も判明した。これ以上この時代に長居は無用だろう?」

シュピーネ「私としてはこの時代のロンドンはなかなか興味深いのですが…仕方ありますまい、退去いたしますか」

けもの殿「ではレイシフトを開始してくれロマニ(…してカールよ、黒幕の目的は人理の焼却だけではあるまいな?)」

カール「(左様、人理焼却はあくまで手段。奴の目的は別にあると見ていいでしょうな。引き続き、グランドオーダーを遂行していきましょう)」

Fate/Grand Order 第四章 死界魔霧都市ロンドン -easy mode-
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