『ここで降ります…』



…それは…10分ぐらいしてからの言葉だった…




…その客はタクシーを降り…マンションのようなところに入り…


…とある一室の電気がついた…






…不気味だったとはいえ客は客…無事に送ることが出来た…




そう思い後ろを振り返ると…













…傘が置いてあった。



…どううやらさっきの客の忘れ物だろう…









…迷った…かなり不気味な客だったで正直なところ、接触するのは怖い…

しかし…客の部屋の位置も覚えてしまっている…



そんな善悪の問答も終わり…





…傘を返しに行くことにした。




ベイビー百物語2011-4