ニュースは面白がって俺を取り上げて
馬鹿の一つ覚えに叩き上げて
垣間見るのはキャスターの汗ばむ手
映るのは優しい優しいあの彼女…って
ちょっと待て
そいつは俺の犯行じゃあないって
彼女の家を目指すも引っかかる渋滞
打つ文字に怯え震える携帯
頭の中思考停滞
助手席に転がる拳銃
俺は猛獣
まるで操縦
の利かない機関銃
俺の口から繰り出すのは腰の据わった屁理屈
けど彼女は全てを自分のことのように聞く
そのくせ自分を世界一劣ると力説
何せ彼女は宇宙一の卑屈
暴れて踏むアクセル
腕時計の秒針が俺を焦らせる
雪がちらつくのが車窓から映り込んでる
俺は未だに季節の変化に気づかないでいる
ああ、遠すぎるね
お前のところまであと何マイルだい
こんなに手を伸ばして
こんなに近付こうとしているのに
どうして距離が縮まらないの
もがけばもがくほど
どうして俺は血まみれになっていくの
毎日毎日民間震撼
殺人強姦
できるなら誰かの人生と交換
こんなの嫌だって同感
でも止められないこの快感
街中響く阿鼻叫喚
女の内臓
見て初めて分かる構造
そしてヤるのを想像
使い終わったら来週のため温存
お前が天使でいいから
俺は悪魔でいい
俺達は結婚できるのかい
結婚じゃなくてもいい
隣に座るだけでもいい
座って温かみを感じたい
悪魔すら許す天使は存在するのか、ということ
天使すら騙す悪魔は存在するのか、ということ
要するにそれが俺の言いたいこと
多分答えはどちらもイエス
何故なら俺はお前を殺す(バーン)
そんな俺をお前は許す
真相は神のみぞ知る
ああ、遠すぎるね
お前のところまであと何マイルだい
こんなに手を伸ばして
こんなに近付こうとしているのに
どうして距離が縮まらないの
もがけばもがくほど
どうして俺は血まみれになっていくの
お前の顔
お前の腕
お前の足
お前の内臓
でもお前はどこにもいない
どうして俺は血まみれになっていくの
こんなに近付こうとしているのに
どうして俺は血まみれになっていくの
日本語で韻踏んで詩書いて