時々寂しくなる
この場所から逃げ出したくなる
今日も眠れないんだ
だからそう、また薬に頼る
効きすぎるくらい落ち着くよ
妊婦の腹を散弾銃でバラバラにして
中から胎児の出来損ないが出て来て
床に落ちたのを見た日の夜も
笑ってピーチパイを食べていられる
俺が寂しいのは一人でいるからじゃない
誰と会っても
誰とセックスしても
誰と本音で語り合っても
どうにも寂しい
俺が俺という一つの体でできた一つの意識である限り
生まれた時から死ぬまでずっと孤独なんだ
誰にも俺のことを完全に分かってくれる奴はいない
俺の誕生日や血液型を知っている奴はいても
心まで理解してくれる奴はいない
俺がお前のことを10%しか知らないのと同じように
俺の中に誰かが入ってくることができたら
それか誰かの中に入ることができたら
そうやって一つになれたらいいのに
言葉にせずともお互い考えていることが分かって、理解できて
同じ目から同じものを見て
同じように感じることができたらいいのに
そうしたら俺は、安心して眠ることができるのに
だんだん腹が空かなくなってきて
飯を食うと戻してしまうから
スナック菓子ばかり頬張っているよ
薬のせいかもしれないけど
本当は自分のせいだった
寂しい時こそ独りになりたくなる
ドアを閉めて部屋に閉じこもりたくなる
コンタクトを絶っているのはむしろ自分の方なのに
周りは自分をこれっぽっちも解ってないと苛立つんだ
昔いた場所は何も変わっていなかった
俺が子供のまま大人になったように
ずっとこのまま変わることができないなら
生まれてこない方が良かったと何かの拍子に思うことがある
できるなら羊水に満たされた母体の中に還って
そのまま眠っていたい
そうしたら今ある寂しさも孤独も
跡形もなく消えていくだろう
人っていうのは最悪と最高の予想しかできないどころか
有り得ないことが現実になることを妄想する
有り得ないと決めたのは自分でしかないが
だから俺も薬瓶を手に取る
自らの母親の腹に散弾銃をぶち込んでも
平然としていられるように
俺の殺した奴、そいつの家族友達知り合い、俺を虐めた奴、その他俺に死んでもらいたいと思っている奴へ
おめでとう、俺はもう死んでいる
もしも生きることが希望を意味するなら
韻踏まずにポエム書いて