〜クリスマス当日のお話〜

「あ、チビ! ちょっと聞きなさいよ!」

「なに、アミちゃん?」

「昨日の夜、あんたが寝ちゃったあとにサンタが来て、私の枕元に新品のほうきを置いていったのよ! しかも、かなりランク高い高級品よ! あぁ、やっぱり、私はいい子にしてたからご褒美が貰えたのねぇ!」

「(うふふ♪)よかったねぇ、アミちゃん!」

「でも、いつも家に来てたサンタと少し違ったのよねぇ。背とか、太さとか……」

「そ、それはきっと、違うサンタさんだからだよ!」

「違うサンタ?」

「そ、そうだよ。さ、サンタさんだって、一人でたっくさんいる子供にプレゼントを配るのは大変だから、何人かで手分けして配ってるんだよ!」

「そうだったんだ、知らなかったわ。って言うか、なんでチビはそんなに詳しいの?」

「え、あ、が、がが学校で習ったでしょぉ?」

「そうだっけ……うーん……ま、いいわ。ほうきは手に入ったことだし! さぁて、早速魔法の練習ね!」

「ふぅ、なんとかなったぁ……。って、わぁ! き、キミいつから見てたの!? ……さ、最初から…? わ、笑わないでよぉ! あれしか言い訳思い付かなかったんだから! もう……」

「……えへへ♪ あの、ありがとうございました♪」