名前:高町なのは

アクセルシューター68発目

全力全開!

>【記憶の断片III】 ??「ほら、やっぱりありましたよ!」 ??「待ってください、オリヴィエ!!一人で行っては危ない!!」 ××(……何だ?子供の声……こんな所に子供が?) ―とある洞窟の奥の遺跡に響く、二人の子供の声。数十年の眠りから目覚めた魔神が最初に目にしたのは……― オリヴィエ「……あら?」 ??「オリヴィエ?どうしました?」 オリ「見て、クラウス。こんな所に本が祭られていますよ?」 ―金色の髪を揺らしながら、オリヴィエと呼ばれた少女はゆっくりと闇の書へと手を伸ばす。その隣では琥珀色の髪の少年―クラウスが慌てて少女を制止するが……― オリ「大丈夫ですよ、クラウス。少しだけ中身を拝見するだけです」 クラウス「駄目ですよ!こんな厳かな所に祭られていた本ですよ?きっと恐ろしい魔道書の類いに決まっています!」 ××(ほう?この小僧……) ―どれ、一つ驚かせてやろうか……そんな事を考えている内に、××はあっさりと少女の腕の中に収まっていた。― クラ「あぁ!駄目ですよオリヴィエ!危険すぎます!」 オリ「ほら、なんともありませ……」 ××【我が玉体に易々と触れるとは……不敬なるぞ、人間……】オリ「キャッ!?」―手にした本から発せられた底冷えするようなその声に、思わず××を投げ捨てるオリヴィエ。叩き付けられた本からは、ぬごっ!?という声が聞こえた。― ××【馬鹿者が!!いきなり人を投げ付ける奴がどこにおるか!?この阿呆娘!!】 オリ「ほ、本が……」 クラ「ししし喋ってる!?」 ××【……ふん、我が名は××!!森羅万象天地人統べし夜て……】 ―勢いに任せて名乗りを上げた所で、××は言い止まった。子供と言えど、自分が夜天の書だと分かれば再び悲劇が起きかねない。ならばと彼は……― ××【……あー、いや……うむ、森羅万象天地人統べし偉大なる魔道書、烈天の書の主である!!】 ―おお~!と目を輝かせる子供二人と、ふよふよと宙に浮きながらふんぞり返って名乗りを上げる魔道書。何とも奇妙な光景ではあるが……― オリ「す、凄いです、クラウス!!本物の魔道書さんです!!」 クラ「え?あ、う、うん……」 ××【フフン、敬うがよいぞ、少年少女よ】 クラ「って!そうじゃなくて!!」 オリ「?」 クラ「下がってください、オリヴィエ!あんな所に祀られていた魔道書です……良くない物に決まってる……!!」 ―オリヴィエを庇う少年を見て、魔神はほう?と感嘆の声を漏らす。力及ばずとも他者を守るために立ち向かう姿……それは××が久しく見ていない、輝きを持った姿だった― ××【如何にも。我は死を貪る魔道書……我に関わる者、皆喰い殺してやったわ……。まぁそれは良いとして……小僧共、貴様等こんな洞窟の奥深く、一体何用だ?ここは子供が遊び半分に入って良い場所ではないぞ?】 オリ「ちょっとした探検のつもりだったんです。御身の眠りを妨げた事、深くお詫び致します。」 ―やれやれ、と溜め息を吐く××。が、同時にこの二人の身体能力に感心していた。××自ら封印を敷いたこの洞窟は、大の大人でも数日掛けたとしてもここまで辿り着くのは困難な作りとなっている。見るにこの子供達は、つい数刻まで洞窟の外にいたような出で立ちである。― ××【分かればよい。この洞窟も日が暮れると魔性の者達が徘徊し始める故、早々に立ち去るがよい。それとも、ここで我の贄となるか?クククク……】 クラ「っ……!」 ―これでさっさとこの場を去ってくれ。××がそんな事を思っていた時だった。― オリ「……いいえ、貴方は私達を食べるなんて事、絶対にしません」 ××【……は?】 オリ「だって貴方に本当にその気があるなら、私が貴方を手に取った時点でそうしていた筈ですもの」 クラ「お、オリヴィエ……」 オリ「それに、食べようとしている相手に早く去れ、なんて言いませんよね?」 ―パチリとウィンクを飛ばす少女に呆気に取られ、つい呆ける××。と同時に、何とも言えない感情が彼の体を駆け巡っていた。そうか、この子達は……― ××【ク……ククッ……ハッハッハッハッ!!全く、呆れた子供達だ】 クラ「……」 ××【気に入ったぞ、勇気ある少年よ、智き少女よ。そなた達のような者を見たのは実に久方ぶりの事よ】 クラ「は、はぁ……」 オリ「お誉めに預り光栄です、××様♪」 ××【××でよい。しかし、この辺りは日が暮れると本当に危険なのでな。早々に帰るがよい。そして、もうここへは来てはならん。我と関わる者が非業の死を遂げるのは真実故、よいな?】 ―もっとお話してみたいです、とごねるオリヴィエを宥めながら、クラウスが強く頷く。本当に良い子達だな……と、数十年ぶりの喜びを噛み締める××だった。― // 夜「良い子達だったな。」 ××「夜天の……すまん、起こしてしまったか?」 ―二人が去った後、洞窟の吹き抜け から夜空を眺める××と夜天の書。××が夜天の書に封印を施してからは、彼女が目覚める事は殆ど無かった。彼女やヴォルケンリッター達が目覚めてしまえば、自身の正体を隠す事が困難になる。闇の書である事が知れれば、必ずその力を求める者達によって要らぬ死を撒き散らす事になる……故に、××は彼女等を眠らせたのだ。― 夜「フフッ、お前も余程あの子達が気に入ったのだな?封印が緩んでいたぞ?」 ××「ぬっ……」 夜「だが、目覚めた甲斐があったな。お前のそんな嬉しそうな顔を見たのは、もう何十年ぶりか……」 ××「ぬぅ……忘れよ!不敬なるぞ!」 夜「いやいや、眼福眼福♪」 ××「フン、たわけ!」 ―月夜に映える魔神のその顔は、本当に……本当に喜びに満ちていた。― 夜(ヴォルケンリッターの皆にも、この顔を見せてやりたかったな……) ―そんな事を思いながら、夜天の書は再び眠りに着くのだった……―

・オリヴィエ「むー…クラウスはイジワルです…××ともっとお話したかったのに…」

クラウス「…彼自身はそこまで悪い人格とは思いません。しかし、あの魔力質は間違いなく昏くおぞましいものです。一歩間違えれば本当に危なかったのですよ?」

オリヴィエ「…だとしたら悲しい事です。そんな力、××自身は望まないでしょうに…何とかできないのでしょうか…?」

2/12

>○○「よ~し、フーカのデバイスのアップデートとBJの更新終わったぞ!」 フーカ「おお!では早速…何故にメイド服でモーニングスターを…そして髪色が青っぽくなっちょる!」 はやて「これもこれで似合うなあ」

・リンネ「でも、威力は高そうですね…今の所拳しか攻撃手段しかないフーちゃんにはいい感じかもです!」

フーカ「何か軽くディスられたような気がするが、少し動きづらいがええ感じじゃ!○○さん、ありがとうございます!」

拍手返事105-9