>――強い、強い、強い。圧倒的に、絶対的に、絶望的に。どんな努力も、徒労に終わる。眼前に立ちはだかるは、覇道を極めし者…。歴戦の戦士達が、今、膝を附いた……―― ××「つまらん。管理局のエース、守護騎士共、マテリアルズ、そしてユーリ……これ程の猛者が集まりながら、我に掠り傷一つ付けられぬか」 ヴィ「ちき…しょう…相変わらず…化け物…じみた…強さ…しやがって……!」 ××「暫く見ぬ内に多少腕を上げたようだが、それでも貴様等は相変わらず脆弱よのう。なぁ?ヴィータ?ザフィーラ?シャマル?シグナム?」 シグ「血迷ったな…××…かつての貴様は…横暴なれど誇り高き王だった…。だが、最愛の友を失って貴様は変わった…!今の貴様は、哀れな暴君そのものだ!!」 ××「ハッ!我を忘却の彼方に捨て置き、新たな主と契約を結んだ不届き者共が何を言う?」 ディ「忘却だと…?騎士共に全てを放り投げて闇の書の最深部に引き籠っていた貴様が言えた事か!?」 ××「誰が発言を許した?ディアーチェよ?夜天の書の主導権を掠め取る為だけに後付けされた貴様等異物風情が、魔神にして聖帝たるこの我に向かって言葉を吐くなど不敬の極み……身の程を弁えよ!」 ディ「…あ……がっ…!?(こ、声が……!?おのれ、あの忌まわしき契約は未だに…!)」 ××「天に仰ぎ見るべき聖帝の御前だ……平伏せ!!!」 ――××の一喝と同時に、地に叩き付けられるように倒れ伏すシュテル、レヴィ、ディアーチェ。それは太古の昔…かつてマテリアル達が夜天の書の主導権を奪わんとした時…かの時に××により無理矢理結ばされた呪詛の如き契約…―― レ「がぁっ!」 シュ(か…体が…動か……!?) ××「我自身が闇の書を離れたとて、我との間に結ばれた契約が解かれたわけではない。貴様等下等なマテリアル共は、真の王たる我への絶対服従から逃れる事は出来ぬ」 ディ(おのれ…!おのれ…!!おのれ!!!) ××「我に刃を向ける己が愚を嘆くが良い、痴れ者共が。これが聖帝たる我と、地を這う貴様等との力の差よ。有象無象がいくら群れようが、天には届かぬのだ」 なの「まだ…だよ…!」 ××「ほう…?」 フェ「あなたがどんなに強くたって…」 はや「私らとて…負けられない理由があるんや!!」 ○○「お前の目的が何なのか…俺達は…知らない…。けど…どんな理由があろうと…誰かの幸せを踏みにじってまで許される道理があってたまるか!!」 ――魔力尽き、その体は傷付けど、その強き意思が四人を再び立ち上がらせる。負けてはならぬと、かの暴君を許してはならぬと…その鼓動は強く、強く、果て無く強く高鳴り、戦士達を鼓舞する…―― ××「ぬっ…!?」 ○○「バインド…!?…ユーノ、アルフ!」 ア「逃がさないよ、絶対に!」 ユ「今だ、皆!!」 なの「ありがとう、二人共…!!行くよ、皆!!全力全開、スターライト……!!」 フェ「プラズマザンバー……!!」 はや「ラグナロク……!!」 ○○「ファイナルエリシオン……!!」 ××「……フッ」 ユーリ(……!?××が…笑っている…!?…まさか……まさか……!!)なフェは○「ブレイカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」 ――四筋の光が……聖帝を飲み込む……――
・ユーリ「い、いけない…!ダメです皆さん逃げて!逃げてぇぇぇえええええええっ!!!!!」
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