名前:高町なのは

アクセルシューター68発目

全力全開!

>××「……フッ」 ユーリ「…?」 ××「そなたは良い友を持ったな、ユーリ」 ――優しき笑みを浮かべ、魔神はゆっくりと手を離す……。そして再びなのは達を見据え、魔神は……―― ××「高町なのは…だったな…。分かっていたさ、ユーリの心など…遥か昔にな…」 ○○「××……」 ××「行くが良い、ユーリ。そなたが本当に想い慕う者の下へ」 ユーリ「××…貴方は…」 ××「悠久にも等しき時を、我の伴侶として過ごしたそなたの労、大義であった」 ――○○の面影を残すその顔は、微笑みの中に悲しみを孕んでいた。少女を優しく押し出し、魔神はその背を寂しげに見送る…―― ××「高町なのは」 なの「……」 ××「貴様の言葉通り、我は外道。そんな事は貴様のような小娘に言われずとも百も承知よ」 ――邪悪な笑みを浮かべ、なのはを見下すような視線を送る××。だが、○○は見た。否、感じたと言うべきか…。その瞳の奥に…深い絶望を……―― ××「だがな、たとえ我が道が外道なれど、我が胸中にある信念は誰にも揺るがす事はできぬ!我が友に誓った覇道への道、貴様等ごとき有象無象に阻ませはせぬわ!!!」 ――再び開かれる烈天の書…。そのページの一つ一つから、膨大な量の魔力が吹き出し、やがて巨大な魔力球となって収束していく……―― ヴィー「おい…あれって…まさか…!?」 ザフィ「カルテット…ブレイカー…!」 シャマ「さっき吸収したブレイカーを…!?」 シグ「そのままぶつけようと言う訳か……!!」 はや(アカンな…今あんなモンぶつけられたら…一巻の終わりや…!) ユーリ「ダメ!!お願いです××!!やめてぇぇっ!!」 ――必死の懇願も虚しく…徐々に巨大になっていく魔力球…。それは既にカルテット・ブレイカーの総魔力量を遥かに上回り、さながら小太陽とも呼べる物となっていた―― ○○(駄目だ…!どうやったってアレを止められない…。終わった…今度こそ終わりだ……!) なの「……まだだよ…諦めて…堪るもんか!!レイジングハートォッ!!」 ――満身創痍の体を立ち上がらせ、収束砲撃の体勢を取るなのは。……が、勝敗は既に火を見るより明らかだった―― ××「やめろ。貴様等の力でこれは受けきれん」 なの「スターライ…ガハッ…!!」 ○○「ッ!!なのはぁぁぁっ!!!」 ――血ヘドを吐き、膝を着いてなおレイジングハートを構える……。だが…その体にはもう…―― ××「既に貴様に収束砲撃を撃てるだけの力は残されていない。貴様の体もその状態では長くは持たぬ。分かるか?貴様はもう…助からんのだ……」 なの「スター…ラ……イ……」 フェ「やめて…!もうやめてなのはぁっ!!!」 シュ「ナノハ……!!ナノハァアアアアア!!!」 ○○(俺は…誰も守れないのか…?大切な人達を守れないまま…このまま死ぬのか……!?嫌だ…そんなの駄目だ!!……力が欲しい……××を止められる力が……みんなを守りきる力が……!!) 【ナラバ…オ前ニ「力」ヲ…クレテヤロウ……】

・…けふっ…そうか…貴方にも…取り戻せない時間あって…譲れない信念があるんだね…でもね、それは…わたし達だって同じ…!貴方にはちっぽけかもしれないけど…それでも…命を懸けてでも守りたい人達がたくさんいるんだ…っ!

だから…絶対に諦めない…っ!スター…ライトォ…!(ドクンッ!)

…ッ!!?

(な…なに…!?この力…あの人じゃない!これは…えっ…○○…君…!?)
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