>【その日から、△△とリンネの間に交友が生まれた。相変わらずリンネに対する嫌がらせは続いたが……例えば上靴の件】 △△(もしやと思って見てみりゃ、あいつら……よし) 【数分後、リンネが登校した際】 リンネ「おはようございます、△△君♪」 △△「よう」 リンネ「……あれ?上靴……ってこれ……ガラスの靴!?」 △△「あー、それ、プレゼントな。多分似合うと思ってよ」 リンネ「え!?ちょ、△△君!?」 △△「ほら、朝礼遅れるぜ?」 リンネ(えぇぇぇぇぇ……!?////) 【机とノートがボロボロにされた時は……】 リンネ「……あれ?このノート……新品……?」 △△「おい、どうなってんだこいつぁ!?俺の机が滅茶苦茶じゃねえか!!(棒)」 女子生徒A(ちょっと、何で△△のが……!) △△「おい、てめぇ等……この間の報復って訳か?ぁあ!?(棒)」 リンネ(あっ、もしかして……) 女子生徒B「やば……!」 女子生徒A「ち、違……!大体、あんたが入れ替えたんじゃないの?言い掛かりも良いところよ!」 △△「あ?上等だよおい……スパーリングの時間だゴルァアッ!!!(棒)」 女子生徒C「嫌ーっ!」 女子生徒A「ひっ……!」 【トイレで水を掛けられそうになった時も】 バシャッ!/ リンネ「っ!」 友人「ね、ねえ、ベルリネッタさん、何でトイレの中で傘さしてるの……?」 リンネ「あ、あははは……(言えない……△△君に強引に渡されたなんて言えない……)」 【と、このように△△の奇策同然の対応にことごとく失敗が重なり、いつしか嫌がらせは殆ど無くなっていた。そんなある日……】 女子生徒C(ねぇねぇ、ベルリネッタさんってさぁ) 女子生徒A(何々?) 女子生徒C(絶対△△とデキてるよね~) リンネ「なっ……!?」【最近ではこういった陰口へとシフトしていったのだが、この日は普段と比べて一段と酷い内容だった。いつもなら矛先はリンネ一人に向かっているのだが、今日はその中に△△も含まれていたのだ。】 女子生徒B(あのチンピラと?こわーい♪) 女子生徒A(世間知らずのお嬢様だもん、きっとそういうのに憧れてるんだろうね) 女子生徒C(やだー、クスクスクス♪) リンネ「……っ!」 【大切な友人の名前が出る度、リンネは腹部を蠢く不快感を押さえるのに苦労した。△△君は不良なんかじゃない、いじめられている自分をただ一人だけ、見捨てずに助けてくれた優しい人だ……そう怒鳴り付けたい気持ちを必死で押さえていたその時】 △△「(ニヤリ)何だ、羨ましいのか?」 リンネ「……へっ?」 【瞬間、教室内が凍り付いた。△△はそんな事はお構い無しといった様子でリンネの元まで歩み寄り、そして……】 リンネ「~~~~~~~っ!?!?!?/////////」 △△「こんな風にしてくれる相手もいないんじゃ、そりゃあ羨ましいとも思うだろうな」 【強引にリンネを抱き寄せ、三人を見ながら不敵に笑む△△。周りからは囃し立てる声や、どよめきの声が上がっていた。】 女子生徒A「な、な、ななななななななっ……!!」 △△「悔しかったら彼氏の一人でも作ってみろよ。あー、でもまぁ、こんなに可愛い女の子を寄ってたかっていじめるような奴に、そんなもん出来る訳ねーわな」 女子生徒B「ぐっ……!」 リンネ「ーーーーーーーー/////////」 △△「つー訳だから、これ以上「俺のリンネ」に何かしようもんなら……分かってるよな?」 【この後、二人揃って担任に呼び出しを食らう事になるとは、オーバーヒート中のリンネは思いもしなかった】
△△「正直悪かった」 リンネ「えっ?」 【帰り道、閥が悪そうにポリポリと紅潮した頬を掻きながら、△△は言う。】 △△「あいつら好き放題リンネの事悪く言うから、ついな……」 リンネ「うん……」 △△「でも、やっぱ嫌だったよな……ごめん」リンネ「そ、そんな事無いよ!寧ろ……嬉しかったというか……///」 △△「え?」 リンネ「ううん、何でもない!何でもないから!」 △△「お、おう……」
・リンネ(そう…そうなんだ…△△君との噂をされた時も、わたしのせいで△△君を悪く言われたのは辛かったけど、△△君と付き合ってるような事を言われた時は全然嫌じゃなかった…むしろ…
うん…嬉しかったんだ…それはきっと、わたしが…△△君を好きだから…恋してるからだ…!)
リンネ「ん?ううん、なんでもないよーっ♪えへへっ♪△△君!まだ迷惑かけちゃうかもしれないけど…これからも一緒にいさせてねっ♪」
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