先生「---だから、ここの計算は……」
アリ「…○○、か…」
アリ(…あいつは、最初からあたしに普通に話しかけてくる…恐れも、お嬢様のおこぼれを貰おうとする打算もなく、くだらない同情心も無く…ただのクラスメイトみたいに。
だからかしら…あいつと話すのは…なんというか、不快な感じはしない。
まあ…だからどうだっていう話だけど…)
先生「…バニングス!聞いてるのか!?」
アリ「…え?ええ…」
先生「ほお…なら、この問題を解いてみろ!」
アリ「…はいはい、はぁ…まったく…」
アリ(大人でさえこれだもの…ほんと、嫌になるわ…)
アリ「…はい、これでどう?合ってるでしょ?じゃあ、あたしはこれで…」
先生「--さっきから黙って聞いていれば…なんだその態度は!?」
(ぐいっ!)
アリ「きゃっ!?」
先生「前からお前はそうだ!クラスメイトばかりでなく先生まで馬鹿にしおって!子供は子供らしくしていろ!」
アリ「なっ…なんなのよ子供って!いい加減にして!その子供の前でしかふんぞり返れない癖に偉そうな事言わないで!」
「ど、どうしよう…?」
「いいんじゃね?自業自得だろ?」
「でも、さすがにヤバくないか?」
「いいのよ、これで少しは大人しくなるでしょ」
アリ(こいつら…!もういいわ、うんざりよ!こんな所にいても何の利益もない!さっさと辞めて元の生活に戻るわよ!それでいいんでしょ!?)
?「すいません!」