○(そして、予想通り俺の番になると茶化されたり冷やかされたりばっかりで、まともな自己紹介はほとんどできなかった。
…まあ、おかげでクラスに溶け込めた感じはするから、まあよしとしよう…)
すず「あ、あ…あの…は…初め…まして…つ、月村…すずか…です…」
○(この、クラスの中でも一番大人しそうなこの子は、月村すずか。どうやら、親が工業機器の開発製造を行っている会社の社長の娘。お姉さんが一人いて、しかもそれぞれに専属のメイドさんがいるらしい。
…すごいなぁ。いかにも深窓のお嬢様、ってかんじだもんなぁ…)
○(そして――)