「なら・・一体・・」
レミリア「お願いがあるのよ・・貴方に」
レミリアという少女は神妙な何処か悲し気な表情をしながら俺に頭を下げた
レミリア「貴方が最初に此処で会った女の子・・フランは私と同じ吸血鬼なの」
「じゃあ・・やっぱり」
レミリア「違うわ!お願い・・話を聞いて」
「・・・」
咲夜「お嬢様・・」
レミリア「あの子フランは私の妹でもあるの」
「!?」
確かに同じ背丈で同じ位可愛い顔立ちをしてはいるがまさか姉妹だったのか!?しかも吸血鬼の・・
「・・それで・・それじゃあ俺にどうしろと」
レミリア「あの子を・・フランの側にいて欲しいの」
「な、なんでそこで俺なんだよ!?」
レミリア「・・信じて貰えないのは無理ないけど・・私には『運命』を操る能力があるのよ」
「は?」
今目の前にいるこの少女は・・レミリアは何て言った?吸血鬼とはいえ運命を操る・・だと?
レミリア「その顔じゃ信じて頂けないみたいね。でも確かに感じたのよ・・近い将来フランの笑顔の側に貴方が常にいることを」
話が突拍子過ぎて正直訳が分からない・・そもそも俺とあの子・・フランとは次元も何もかも無関係だ
そんな接点もない二人が近い将来側にいるだなんて
それが運命だなんて胡散臭いにも程がある
「・・もし断ったら・・どうするんだ?」
レミリア「無理強いはさせないわ。貴方を元の世界に戻すよう紫に直接頼むわ」
「・・ゆかり?」
呼んだかしら